遠隔講義
大学の講義が再延長になった。
正確には、連休明けまではオンライン講義で実施することに。
まあ、多分そうなるだろうと思ってたけど。
ふと思いついた疑問。
・オンライン講義というが、学生全員が受信できる環境はあるのか?
・リアルタイムで受講できる学生とそうではない学生の格差への対処は?
・講義の出席はどう判断するのか? ながら視聴やなりすましへの対処は?
・大学から「アルバイトを控えること」「就職活動での訪問を禁止」と通達している。
それにも関わらず当該先で罹患した場合も不利益にならないように対応するのか?
・学生の研究室での研究活動も引き続き連休明けまで禁止なのか?
・研究室ゼミも実施できないのか?
・短時間の実習、集中講義説明会も実施できないのか?
たぶん、自分の感覚がずれているところはあるのだろうけど、なぜリアルタイムのオンラインにこだわるのだろうか。
適切に課題を出して、学習を確保できるならばそれでよいのではないか。
情報格差は所得格差にもつながっているのだが、その辺りへの感覚が鈍いように思える。とにかく、授業回数の確保ばかりが優先で受け手の側の立場にたっていないのではないか。
古い人間なのだろうけど、自分自身がオンライン講義にはまだ抵抗感がある。
というよりは、パンドラの箱を開けかねないように思う。
オンラインで講義が提供できるならば、入学というのはどういう権利なのだろうか。卒業資格だけの問題ならば、特定の大学に通うという必要すらなくなるのかもしれない。
そうすると共同体のような関係性も望むことはできなくなる。
大学というものの価値を根底から変えるかもしれないのだけど、そこまでの覚悟ができているのか。
緊急避難的な対応というのはわかるけど、この辺りを議論する雰囲気も場所もないのが少し虚しい。