将棋将棋

将棋の話。
週末は将棋連打(というよりは先週はほぼ毎日将棋中継)

 

衝撃の1つ目はABEMAトーナメント。
チーム羽生(とは言ってないけど)がまさかの敗退。
全チームの中でぶっちぎりの惨敗。というか、羽生九段自身が個人全敗。
一戦目の藤井七段はともかく、二戦目の黒沢五段戦まで全敗は予想外。
黒沢五段がどうとかではなく、本大会の三本勝負で2連続で負けるというのがそもそも少ない。

画面を通しても珍しく悔しそうな様子が伝わってきた。
近年の不調もここまで来たかと心配になったが、この収録(2月後半)後の公式戦では復調傾向だったみたい。
竜王戦1組も優勝しているし。相性が悪かったのだろうか。
 
  
衝撃の2つ目は藤井七段。
挑戦者決定戦で永瀬二冠を二度撃破したのは驚きだったが、棋聖戦でも渡辺三冠に相手に連勝。
既にあちこちで記事にもなっているが、魔王に「思い出王手」もかけさせない完勝。
野球でいえば、二塁を踏ませない9−0の完封勝ち。ノーヒットノーラン級かもしれない。
プロ棋士ツイッターとかも「すごい」とか「強すぎる」とか、素人みたいな言葉ばかりが並んでいた。
たぶん、実際に指す人からすると言葉を失うほどの衝撃なのだと推測。

渡辺三冠がいつ形勢が傾いたのかもわからないとブログで述べていたが(本当かはわからない)、あれよあれよという間に評価値が開いていった。名人戦も序盤から劣勢で始まり途中から驚異の巻き返しを見せていたが、今回は粘りを出す余裕もなかった様子。「冬将軍」にとって夏の連戦の疲労もあるのだろうか。
連戦は藤井七段も一緒だけど、初出場の名人戦のプレッシャーはやはり大きいのか。
 
特に衝撃だったのは、守備役として使われることの多い金をいきなり前進させた5四金。
さらに、プロ検討陣の予想できなかった3一銀打ち。
3一銀はAIでも4億手読ませた段階では出てこず、6億手の段階で最善手として浮上する一手とのこと。
「6億の銀」として歴史に残る一手を目撃してしまったのかもしれない。

高校生が現役最強の三冠を圧倒して史上最年少タイトル獲得に突き進む。
来月からは、史上最年長で初タイトルを獲得した木村王位とのタイトル戦が始まる。
事実は小説よりも、、、とは言うが、ラノベでもちょっと設定が雑すぎる、という状況。
 
ナベファンとしては、防衛戦に強い魔王の巻き返しを期待したいし、千駄ヶ谷の受け師・木村王位が神童の攻めを受け潰すところを見たい、、、けど。