師弟対決

今日は竜王戦ランキング戦3組決勝。ABEMAで生中継。

本来はそれほど注目されるカードではないのだが、杉本昌隆八段と藤井聡太七段の師弟対決。

 

将棋の師弟対決は特別なものだが、一般的にはトップレベルで現役の棋士が弟子を取ることは少ない。以前は強豪だった師匠もキャリアの後半は順位戦は下位になっており、デビューしたての弟子と交わるところは予選トーナメントの最初が多い。ちなみに、順位戦での対戦は総当たりのB級1組以上にならないと実現しない。

今回のようにトーナメントの決勝で対戦するには、師匠が往年の実力を保ちつつ、弟子が急速に成長するという両者の協力?が必要になる。竜王戦ランキング3組だと強豪も所属しており、杉本師匠は実力者村山七段、名人戦挑戦経験のある行方九段、現A級棋士の菅井八段に勝利しての決勝なので価値は大きい。

 

節目の一戦に杉本八段は和服で挑むという気合だったが、将棋の内容は弟子の藤井七段が完勝(自分にはわからないが)

 

なお、二人は決勝進出でランキング戦で2組昇級を決めている。このまま藤井七段が本戦を勝ち抜いて竜王位を獲得しなければ(今の勢いだと無いとは言えないのが怖い)、次はより高いステージで対戦する可能性がある。神童・藤井七段はともかく、弟子に合わせて再び成長している杉本師匠は称賛されて良いと思う。